05.古屋の耐震補強
築60年の古屋は、やはり耐震性が不安です。
しかし、現在の耐震等級にあわせて、部分的に過度な補強をしていまうと、かえってバランスを崩して弱い建物になってしまいます。
建物全体的に、緩やかに、バランス良く補強をしていく事が大切です。
はじめに、外壁側全体に構造用合板を貼りました。外断熱なので、その下地にもなります。
柱と、梁は金物補強をして、一部室内側にも構造用合板で補強をしています。
外壁側で補強する事で室内の内装は、出来る限り残しています。
元々1Fに壁が多い作りになっていたので、そのまま残しました。
1Fの水周りは、土台が腐っている事が多いので、土台から交換して、一部、柱や壁の移動をしています。
2Fに重い物を計画しない事も重要です。書庫など重い物は、1Fにした方が重心が下がるので、地震に強くなります。